Nature Colour Palette

バンクーバーは只今夏真っ盛り!例年に比べて記録的な熱波が続いています。(と言っても30度位)

私はカナダの自然から無限大のカラーのインスピレーションを貰うけど、特に夏のカラーは息を呑むほど美しい!!夏空は宇宙に吸い込まれていくかのような真っ青なコスミックブルー!手を仰げば宇宙に届きそう~~~なくらい空気が澄んでいる。フェリーで約1時間半離れたバンクーバー島にある Sproat Lakeで見たブルーは代表的な素晴らしさ。真っ青な天空を鏡のように映しだすとても静かな湖は、まるで水面下にある違う世界に誘うような幻想的な透明度と美しさ。。。

   

キャンプナイトに見た人工的な光のない暗黒のミッドナイトブルースカイは、真の闇の暗さと空の灯台とも言える月光の明るさを教えてくれる。バンクーバーから車で約2時間半の場所にあるJoffre Lakes Provincial Parkのトルコブルーの湖は、私の大好きなカナディアンブルー。絵の具でも流し込んだんじゃないの??と思えるほど、カナダの水はとにかく真っ青!!鮮やか過ぎる青さの理由は雪山にあり。カナダの大半の湖や川は氷河の雪解け水から作られているので、氷河が削った岩の成分からこの美しいブルーやグリーンのハーモニーを奏でているのです。

氷河湖だけに氷水のような冷たさだけど、美しさのあまり飛び込まずにはいられない!!気合いを入れてトルコブルーの世界に身を委ねると地球と一体化し身が清めらていく感じになる。

夏は眩しいグリーンカラーの季節でもある。トレイルを歩けばキラキラ眩しく輝くイエローグリーンの草原や幾層にも形成された奥深いグリーンバリエーションの渓谷。深呼吸するだけで目と心のメディテーション!

海にも緑は存在します。以前バンクーバー島のSookeのビーチを歩いていたら絨毯のようにびっしりと青緑の海藻群。波打ち際からまるで海に溶け込んでいくように生息しているグリーンの大群はまるで丁寧に織られた綺麗な織物のよう。因みに、大きめの海苔をピックしておにぎりに巻きつけて食べたら意外に美味しかった!!笑

サマータイムは日没が21時頃で、夕陽を眺めるには8時過ぎまで待っていないとなかなか沈んでくれない太陽。ぼ~~っと空のグラデーションの変化を追っていると、ゆったりとした地球の動き、天体の動きを心身で感じます。

太陽の周りに虹色の輪が現れる「HALO」=アロもよく見る天空ショーのひとつ。これは薄い雲が太陽にかかり雲の中の氷の粒が太陽の光に屈折してできる現象。天気予報的には「下り坂」のサインらしいけど、見るたびにラッキ~!と喜んでしまう。笑

大自然のカラーパレットは雄大で力強く、そして繊細で儚い。その圧倒的な自然にしか成せない色彩にいつも心を奪われる。カナダの夏はまだまだ私の知らない色を沢山魅せてくれます。

Wild Raspberry Trail

時間を見つけてはトレイルを歩くのが大好き!!な私。バンクーバーの自宅から車で10分走れば、本格的な山登りが出来るトレイルがいくつもあります。大自然の中で運動もエネルギーチャージも出来て一石二鳥!

6月後半~7月にかけてトレイル脇に生い茂る野生のラズベリーがびっしりと実をつけます。白い可愛らしい花が開花したと思うと一気に実がなり鮮やかな黄色や赤紫色に染まったら食べ頃。トレイルによって何時間歩くコースもあるので、途中でお腹が減ったら横にあるラズベリーをもぐもぐと摘み食いするのが癖になる。笑 

ちなみに、野生のラズベリーはトレイルだけでなく普通に住宅地にも生息しているので、この時期は道端に立ち止まってラズベリー狩りしているカナダ人をよく見かけます。

フレッシュラズベリーのジューシーな果実と酸味が歩き疲れた身体に元気をリチャージしてくれる。清々しい景色を眺めながら自然の恵みを頬張れるなんて…、最高〜〜!

袋一杯にラズベリーを持ち帰り洗ってみると、まるで宝石の様にプリプリキラキラと光輝きます☆ 食べてしまうのがもったいない。

一先ず冷凍して、ラズベリージャムを後日作ってみました。

最近お気に入りの砂糖代用として使っているWholesome! Organic Sucanatと一緒に20~30分ほど冷凍のまま煮詰めます。http://wholesomesweet.com  Sucanatは天然の甘味料でサトウキビ汁を未精製のまま顆粒状に結晶化させたもの。ビタミン、ミネラル、糖蜜が豊富に含まれ、溶けやすいので色々な料理に使いやすい。普通のキビ糖は黒砂糖よりも精製されているので意外にもミネラル分は欠如しているとか。

とろみ役にはカナダブランド NovascotiaOrganics Organic Milled Chia Seedを。こちらは粉末状になっているので効率良く栄養素を吸収でき、スムージーやドレッシングなどにも色々使えて重宝してます。http://novascotiaorganics.jp チアシードは今では健康食品として有名なスーパーフード。αリノレン酸などオメガ3をはじめ植物繊維やタンパク質、ミネラルが豊富!水を含むと10倍に膨らむので腹持ちもよくダイエット食品としても有名です。

煮詰めた後はレモン汁を加えて出来上がり~~!

と、自分流に色々アレンジして出来た待望のラズベリージャムは、ジャムと言うよりソースになってしまった。笑 でも味はやっぱり野生のラズベリーだけあって格別に美味しい!!パンケーキやアイスのトッピング、ソーダ水に割ってみても美味しいかも!

隣り合う自然の恵みに感謝しつつ、ジャムはまた来年リベンジします。

Canadian Beauty

カナダと言う国、ご存知ですか?
「アメリカの上にあって、広いけど寒くて人が住めない場所が多いんでしょ?」と言う答えが大半返って来る。国土面積は世界第2位&日本の27倍と広大な土地の半分は森林地帯。人口は日本のわずか4分の1の約3、600万人。確かに広くて人は少ない、でもカナダにいると自然の偉大さと人間は地球上で生かされているごく小さな小さな存在にしか過ぎないと身をもって実感する事が出来る。そんなカナダの西海岸の都市バンクーバーに拠点を移し東京との往復生活をスタートしました。

メイクアップアーティストだったら業種的にニューヨークやパリに移る方が良いのではと首を傾げる人もいるかもしれない。でも、カナダは私にとって限りない「ビューティー:美」の宝庫なのです。

そもそもカナダは12歳〜18歳の6年間多感な時期を家族と過ごした第2のふるさと。特にバンクーバーは10月〜3月まで続く冬の長雨はあれど気候も温暖でとても過ごし易い。太平洋から穏やかに流れ込んだ湾に浮かぶダウンタウンとその周りを山と水と緑が取り囲み、まるで公園の中に存在する様な美しい町。車で1時間ほど走れば、北の彼方まで広がる氷河を抱いた山の群に出迎えられ、野生動物はもちろん、数えきれない程の湖、川、トレイルがバンクーバーの裏庭だ。

豊かな大自然あってか、バンクーバーはカナダの中でも一番オーガニック意識が高い都市!日本でも環境やヘルシーライフスタイルに配慮し生活して来たつもりだったけれど、バンクーバー市民の意識は更にレベル高し!と言うか、ナチュラル・オーガニックライフが背伸びしなくても日々の生活の中にごく普通に存在するから素晴らしい!私はビューティーのインスピレーションをごく身近なものから受け取る事が多いけど、カナダからもらうインスピレーションは本当に半端ない。毎日生活しているだけで「美しい〜〜」と叫びたくなる風景、文化、人、香り・・・、カナディアンビューティーが日々私に語りかけてくる。

ビューティーを人に例えるなら、それは単に美しいメイクや装いに留まらない。ビューティーとはその人の中から創り出されるもの。そして顔は個性や生き様を映し出す鏡でもあります。メイクアップアーティストはそんな内側に潜むビューティーをも外に輝き放つお手伝いをしているのだと、年を重ねるごとに強く感じるようになりました。

だからこそ私も出来る限り美しく生きたい!自然と都市のバランスが良いバンクーバー を選んだのもごくシンプルにライフスタイルチョイスだ。自分が心地よいと思うライフスタイルを自ら作り丁寧に過ごすことが、とても大事なビューティーへの歩みなのだと改めて感じる今日この頃。
人と比べずに自分らしい生き方をしているだろうか?自分が心から喜ぶことをしているだろうか?自分自身を大切に、正直に生きることが一番輝かしいビューティーのカタチなのだから、まず今目の前にある1日を楽しくどう過ごすか、そこにフォーカスするだけでワクワク!キラキラ!と内面から変わってくるもがある気がする。

これから私らしいカナディアンビューティーライフの日常を自由気ままに綴っていきますので、どうぞ気軽に読みに来てください。