月別: 2019年3月

Walk, Play, and Smile

1日1万歩は健康の秘訣とも言われますが、私はもともとウォーキング好き。トレイルに行かなくても、家の周りには毎日歩いても飽きない美しい遊歩道が沢山あります。

バンクーバーには Green Pathway(グリーンパスウェイ)Green Necklace(グリーンネックレス)と呼ばれるサイクリストと歩行者専用の遊歩道があり、みんな散歩やジョギングをしながらすれ違う人と笑顔の挨拶を交わしたり、話し込んだりと、ちょっと社交的な場にもなっています。

私にとって日々のウォーキングはエクササイズであり、リフレッシュであり、そしてエンターテイメント!

エンターテイメント?と思うかもですが、このグリーンネックレスのあちらこちらに可愛らしいパブリックアートが描かれているのです。アーティストを公募し、歩道にメッセージ性のあるアートを施すことによって歩行者の関心を高め、すれ違う人々の会話のきっかけになればと市が企画しているものです。自分の足元で繰り広げられる小さなアートを見つけながら歩き進めると、雨の日でも晴れの日でも何だか楽しい気分になれます。

中には日本の4コマ漫画のようなノリで描かれていて、これがまた面白い。

車椅子の人がいると思ったら、ローラースケートをしている女の子登場、、、

その後に自転車に乗った小さな子供が列に加わり、、、最後は杖をついたおじいちゃん合流!

この道は色々な人が共有していますよ、と誰にでも分かりやすい形で語られていて何ともカナディアンらしい優しいメッセージ。

次は、いかにもバンクーバーらしい!

歩いていたら、、、きゃー、雨が降って来た!傘をさしましょう。

歩けど歩けど、雨は激しくなる一方。

外出すると必ず雨に振られる冬の天気を連想させて、自然とうなずいてしまいます。

お次は、勝手に題して「ある女の子の1日」。

女の子がてくてくとバギーを引いた親子の前を歩いていました、、、

前方に犬の散歩をしている人を発見、、、

途中でみんなご対面、、、そして、お友達になって仲良く遊んだのでした!

中には、意外性あるコミカルなものも。

一生懸命に走っている1人が、、、2人になり、、、。

3人になり、と思ったら、、、なぜかみんな怪獣から追われている模様(笑)。

そして、私のお気に入りのストーリーはこちら!

左から女性のハイカーがやって来て、、、右からは男性のハイカーがやって来る。

2人は出会い恋に落ち、、、一緒に旅を続けます。

そして、赤ちゃんが生まれた!なんと、、、2人目も生まれた!!

大きくなった子供たちはお婆ちゃんと一緒に仲良く散歩するのでした!

と、思わず微笑んでしまう人生の一コマ。

この道で繰り広げられている日常の景色。ちょっとファンタジックな出来事。自分の想像を膨らませながら、アートを追っていきます。

歩く人を楽しませるユーモアがある道は素晴らしい。慌ただしく歩む日々だからこそ、遊び心を持つゆとりと笑顔を忘れずにいきたいです。

The Making of Wild Hill

ソトコト」4月号にて、バンクーバー島にあるオーガニック・スキンケアブランド、「Wild Hill Botanicals」を紹介しています。ローカルコミュニティーとサスティナビリティを高く意識しながら、自分たちの住む土地と向き合い、その恵みを丁寧に詰め込んだとても愛らしいブランドです。

沢山のオーガニックと名乗るブランドが出回る今、その土地でしか出来ないモノつくりと時間をかける手作業の大切さをしっかりと打ち出した、希少なローカルブランドです。

『「Wild Hill Botanicals(ワイルド・ヒル・ボタニカルズ)は、カナダのバンクーバー島南西部にある海辺のリゾートタウン、スークの更に奥地の森の中に、ひっそり佇むオーガニック・スキンケアブランド。営むのは、長年アメリカに住んでいたカップルだが、夫がサーフィン好きという理由でここを移住先に選んだそう。

スークは海と山の豊かな自然に恵まれ、フードカルチャーも盛ん。世界的にも有名なホテル「Sooke Harbour House」のレストランを目指して、食事だけのために訪れる人も多いという。近年では、「Wild Mountain」というスローフード&地消地産をコンセプトにしたローカルレストランも密かに話題を呼んでいる。

「Wild Hill Botanicals」の原点も、池や畑がある広大な敷地にアヒルを飼育し、その卵を売っていた「Wild Hill Farm」という農家だった。ファームで育ったハーブで芳香蒸留水をつくり始めたのをきっかけに、本格的なスキンケアブランドへと成長していった。バイオダイナミック農法に基づいて育てたハーブは、色も香りも格段に華やか。それから蒸留される芳香蒸留水は、エッセンシャルオイルよりも刺激が少なく、アロマセラピー効果も大きい。

そのほかの原料も、サスティナビリティを意識しながら、極力この土地の恵みを取り入れている。海で採れる海藻はマスクに、森の薬用キノコ・カワラタケはスクラブに、近隣に豊富に生息する抗菌作用が高い花・ファイアウィードは化粧水にと、商品の蓋を開けるとスークの香りと景色がそのまま飛び出してくるかのよう。

シェフのごとく、ローカルに根付いた素材をメニューとして、スークならではの愛らしいスキンケア商品が「Wild Hill Botanicals」から生まれている。』

写真:佐藤裕信