タグ: cooking

Sustainable Dining- part 1

「We are what we eat」=「あなたが食べたものがあなた自身である」の言葉を常に意識しながら健康的な食習慣を心掛けていますが、その代名詞とも言えるレストランがここバンクーバーにある。

地消地産と食のサステイナビリティーにとことんこだわり、地球の未来をも見据えた素晴らしいレストラン「Forage」。地元バンクーバーの新鮮で旬な食材を丸ごと楽しめるだけでなく、食について、環境について、考えさせてくれる貴重な場所でもある。

「スローライフ」、「ソーシャル」、「ローカル」などをキーテーマに掲げる日本のソーシャル・エコマガジン「ソトコト」12月号にてForageを特集させて頂きました。その記事(前編)をJOURNALでもご紹介したいと思います。

『バンクーバーの中心、観光客で最も賑わうロブソン通りにあるリステル・ホテル内に6年前にオープンしたレストラン、「Forage(フォレッジ)」。ここは観光客だけでなく地元人からこよなく愛され、サステイナビリティーと地消地産のコンセプトで自然の滋味あふれるバンクーバー料理を提供してくれる。

フォレッジとは「自分で採取したものを食べる」と言う意味。その言葉通りシェフのウェルバート・チョイが自ら仕入れる食材へのこだわりが旬毎頻繁に変わるメニューにしっかり反映されている。大地の恵み(肉)、海の恵み(魚)、水と太陽の恵み(野菜)と題するメニューリストにはバンクーバーの食のロードマップが凝縮されている。オーガニック認証の有無に拘らず、地球に優しく持続可能な農法を営む農家と採食家(Forager)の収穫、そしてバンクーバー水族館発足の「オーシャンワイズ」という生態系に配慮した漁法をもとに漁獲された、生命溢れる地元各地から集まった食材は美しい料理となって形を変える。

二酸化炭素排出量が多い牛肉は使わず、代わりに野生に近い状態で獲れる脂肪分も低く健康的なバイソン肉を扱う。キッチンでは一頭買いした豚からハムやプロシュート作りも行い、骨はスープにするなど時間も手間も掛かるが食材を無駄なく頂くホールフードの意識も高い。果物も輸入物は一切扱わず、地元で収穫される新鮮で旬なものからデザートが作られる。ワインもビールも全て地元産。近年では地元の酒造所とコラボレーションしたオリジナルウィスキーも作っている。

生産者からキッチンへ、キッチンからお客様へと繋ぐエクスペディター(Expediter)と呼ばれる担当者が一品一品丁寧に生産者の顔が見える料理と食の深い知識をテーブルに提供し、ダイニング時間を一層盛り上げてくれる。そんなこだわりは内装にも……』

後編は「ソトコト」1月号へと続きます。Forageのコミュニティー活動や環境への取り組み、シェフ・ウェルバートとの食についての会話も綴らせて頂きます。

お楽しみに!

写真:佐藤裕信

 

Beauty of hand made products

10月8日の新月はカナダのThanksgiving Day(感謝祭)です。Thanksgivingの由来は秋の収穫を祝う行事ですが、カナダはアメリカよりも1ヶ月以上早く毎年10月の第2月曜と決まっています。その理由はカナダとアメリカの収穫時期の違いにあり、カナダは生育期が短く冬の訪れも早いのでアメリカと比べて収穫時期も早いのです。同じ北米大陸でも、気候も文化も全く違うカナダとアメリカ。カナダはやはり北国なのだと、こんな時に思いしらされます。

Thanksgivingにちなんで今回は手から生まれる恵みのお話を。日本では珍しいハーブや植物がバンクーバーでは生のまま気軽に手に入れる事ができるので、新鮮でホール(丸ごと)の状態を活かして色々なものを手作りすることを心掛けています。その中から最近のお気に入りを3つほどご紹介!

まずはドライハーブ。夏のファーマーズマーケットで初めてディルの花を目にした感動を忘れません。ディルは魚料理に使う爽やかな香りのハーブですが、日本では粉々になったドライのハーブ状になったものしか見た事がありませんでした。草丈も立派に長く、傘を広げたように平らに広がる可愛らしい集合体の黄色い花が咲きます。大きな束で$3もしなかった!あまりに可憐で、香りも良く、ドライハーブにする前に何日か水に生けて楽しませてもらいました。

ディルの葉茎の部分は天日干しにして、ディルウィードというドライハーブを作ります。しなやかな葉茎が乾燥麺のようにパリパリになったら出来上がり。これをフードプロセッサーで細かく砕きます。完成したディルウィードは市販で売られているものよりも緑が数倍鮮やかで香りも華やか。消化吸収を助ける作用があり、魚料理にはもちろん、ドレッシングやピクルスなどにも幅広く使えます。

お次はカレンデュラのチンキ。カレンデュラはナチュラルスキンケア成分でも良く使われている、抗菌・抗ウィルス効果が高く、皮膚や粘膜の修復に優れた私も大好きなハーブです。火傷や虫刺され、肌全般のトラブルに的面で我が家のオロナインとして頻繁に使ってます。女性の生理不順にも効果があるそう。スピリチュアル的な要素も強く、心の傷、トラウマ、怒りなどの負の感情を優しく癒してくれます。カレンデュラはチンキにすると保存期間も長く外用内用の両方に使えるのでとっても便利。チンキ作りはとってもシンプル。眩しいほどの黄金色の花びら30gをアルコール度40以上のウォッカ300mlで2週間漬け込んだら出来上がり!蜂蜜色の液体になり、服用すると華やかな甘いカレンデュラの花の香りが口いっぱいに広がり、これだけで癒しの効果抜群です!

最後は日本の伝統食、糠漬け。糠床は海を越えてはるばる日本からですが、カナダの空気と混じあって日々良い感じに発酵してくれています。フードコーディネーター、寺本りえ子さんがディレクションしている宮崎のオーガニック野菜通販のVegery(ベジリー)にて、彼女が監修したぬか床セットをベースに安心安全な糠と月のパワーが沢山詰まった宮崎産の「月の塩」で作る糠漬けは最高!の一言。http://vegeryorganics.com 信楽焼の老舗窯元、明山の職人手作りの焼きものに入った糠を手でかき混ぜるのが一日一回の日課です。この中にカナダ産の野菜を入れて漬け込むと懐かしい古里の味に早変わりします。糠漬けは生きた酵素と発酵による栄養素(乳酸菌&ビタミンB群など)を簡単に体に取り入れる事ができる素晴らしい日本の伝統食!これはカナダ生活にも欠かせません。

手作りのものはハーブ、チンキ、糠床にしろ、すべて市販のものとは全く違う味わいになります。なぜなら自分の手で作るから。手には沢山の常在菌が存在していて、その常在菌により「自分だけのオリジナル」の味つけが加わるのです。だから同じ糠床でも、作り手によって味が全然変わります。手の平からは常在菌だけでなく、「美味しくな~れ」と作り手の思い入れもグッと凝縮されて伝わるもの。少しの手間や時間が掛かっても自分の手で作るものは最高に美味しく贅沢なものです。美味しく出来てありがとうと自分の手と素材に感謝して、手作りの面白さと奥深さを日々学んでいます。自分の手から生まれる恵みはきっと食だけでなく、幅広いものに通じているのだと感じます。

Wild Raspberry Trail

時間を見つけてはトレイルを歩くのが大好き!!な私。バンクーバーの自宅から車で10分走れば、本格的な山登りが出来るトレイルがいくつもあります。大自然の中で運動もエネルギーチャージも出来て一石二鳥!

6月後半~7月にかけてトレイル脇に生い茂る野生のラズベリーがびっしりと実をつけます。白い可愛らしい花が開花したと思うと一気に実がなり鮮やかな黄色や赤紫色に染まったら食べ頃。トレイルによって何時間歩くコースもあるので、途中でお腹が減ったら横にあるラズベリーをもぐもぐと摘み食いするのが癖になる。笑 

ちなみに、野生のラズベリーはトレイルだけでなく普通に住宅地にも生息しているので、この時期は道端に立ち止まってラズベリー狩りしているカナダ人をよく見かけます。

フレッシュラズベリーのジューシーな果実と酸味が歩き疲れた身体に元気をリチャージしてくれる。清々しい景色を眺めながら自然の恵みを頬張れるなんて…、最高〜〜!

袋一杯にラズベリーを持ち帰り洗ってみると、まるで宝石の様にプリプリキラキラと光輝きます☆ 食べてしまうのがもったいない。

一先ず冷凍して、ラズベリージャムを後日作ってみました。

最近お気に入りの砂糖代用として使っているWholesome! Organic Sucanatと一緒に20~30分ほど冷凍のまま煮詰めます。http://wholesomesweet.com  Sucanatは天然の甘味料でサトウキビ汁を未精製のまま顆粒状に結晶化させたもの。ビタミン、ミネラル、糖蜜が豊富に含まれ、溶けやすいので色々な料理に使いやすい。普通のキビ糖は黒砂糖よりも精製されているので意外にもミネラル分は欠如しているとか。

とろみ役にはカナダブランド NovascotiaOrganics Organic Milled Chia Seedを。こちらは粉末状になっているので効率良く栄養素を吸収でき、スムージーやドレッシングなどにも色々使えて重宝してます。http://novascotiaorganics.jp チアシードは今では健康食品として有名なスーパーフード。αリノレン酸などオメガ3をはじめ植物繊維やタンパク質、ミネラルが豊富!水を含むと10倍に膨らむので腹持ちもよくダイエット食品としても有名です。

煮詰めた後はレモン汁を加えて出来上がり~~!

と、自分流に色々アレンジして出来た待望のラズベリージャムは、ジャムと言うよりソースになってしまった。笑 でも味はやっぱり野生のラズベリーだけあって格別に美味しい!!パンケーキやアイスのトッピング、ソーダ水に割ってみても美味しいかも!

隣り合う自然の恵みに感謝しつつ、ジャムはまた来年リベンジします。