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Workation in Victoria

旅するように仕事をする。そんなワークスタイルが最近しっくりくる。「Workation」という言葉に聞き覚えがある人も多いのではないかと思うけど、「Work」と「Vacation」の単語を繋げたアメリカ発の言葉で、「仕事とバケーションを一緒にする」という意味。カナダでは少し遠くへ仕事で行く際、フェリーに乗り、レンタカーに乗りとそれだけでも旅なのですが、そんな時は少し滞在日数に余裕を持ってWorkationを心掛けています。

先日も仕事でBC州の州都・ビクトリアに行って来ました。州都と言ってもバンクーバーからBCフェリーで1時間半のバンクーバー島に位置しています。イギリスの植民地だった歴史が色濃く残る街並みと、穏やかな港を囲むように州議事堂やクラシカルな建造物が並ぶとても可愛らしい街です。

私のWorkationスタイルは、限られた時間の中でとにかく新しい土地の気になっているもの全てを試し、見て、感じること。ローカルのクリエイターやアーティストを突撃訪問することもよくあります。

バンクーバー島は気候が温暖でワイナリーやサイダリーも多く、今回オーガニックアップルサイダーを作っている「Sea Cider(シーサイダー)」ファームをまず最初に訪れました。

2007年からスタートしたファームとは言え、オーナーは6代続く農業を営む由緒ある家系。10エーカー程の果樹園の丘に可愛らしいサイダーハウスがあり、ここでは1年を通して15種類以上ものアップルサイダーが販売され、テイスティングも出来ます。

左から、定番の「King&Spies」→秋限定の「Sassamanash」は地元で採れたクランベリーとアップルのマリアージュ→アップルとラムの大人な香りを放つ「Rumrunner」は数々の賞を受賞しています。オーガニックのサイダーはとても優しい味がして危険なくらいスッキリ!今度は夏に戻ってきたいな~と思わせるパティオはハイシーズンには満席に賑わうのだそう。

ずっと口コミで気になっていた中心街から少し離れた「Nourish(ノリッシュ)」ではランチを。

重要文化財に指定されている一軒家を改築して出来たレストランは、友人のダイニングルームに招かれたような自然光が差し込む温かくアットホームな空間。テイクアウトバーも隣接していて、木製の階段を2階へ上がるとPC作業も出来ちゃうようなソファー仕込みのカフェスペースもあります。

ホリスティックなアプローチで、ホールフード、オーガニック、未精製で旬な食材を扱い、グルテンフリーやデイリーフリーのオプションも豊富。エッグベネディクトも、小麦粉の代わりにベイクドスイートポテト、オランデーズソースの代わりにターメリックカシューナッツソースと、とってもクリエイティブでヘルシー!!とにかく美しい食のプレゼンテーションと居心地の良さに完全にノックアウトされました。

もちろん、地元ならではのビューティーリサーチも欠かせません。ビクトリアに唯一のお店を構える「Nezza Naturalsは、父と娘で創業したアロマセラピーを基盤にしたオーガニックナチュラルブランド。フェィス、ボディー、ヘアケア、そして洗剤等のホームプロダクトとかなりの品揃えだけど全てオーガニックで手作りというから驚き!

ベストセラーのオーガニックVitamin C フェイスクリームとオーガニックフットバームを購入し、その晩はもちろんお試しタイム。ユーカリ、ローズマリー、ティートゥリー、メンソールの精油がたっぷり配合されたフットバームは私の頑固でドライなかかとを一晩で良い感じにしっとり保湿してくれました!

仕事の合間の寄り道とも言える時間は、旅を、仕事を、より豊かなものにしてくれます。その土地の空気と人々にコネクトすることで新しいインスピレーションが刺激され、より良い仕事に繋がります。自分が行く先の時間を思いっきり楽しむこと。Workationは誰にでも取り入れられる素敵なワークスタイルではないでしょうか。

 

Being a Global Makeup Artist

9月に入って一気に秋の空気になってしまいました。あっという間に駆け抜けてしまう短い夏だからこそ、思いっきりアクティブに過ごすのがカナダの夏のお約束。

撮影隊も一緒で、夏のロケ撮影は特に盛んで忙しい。「ノースハリウッド」と呼ばれるバンクーバーは、街を歩いていると至る所でロケバスが連なり撮影基地を作っています。私も先月、8日間に渡る某米国企業のクリスマス広告の撮影にメイクとしてお仕事させていただきました。

バンクーバーの住宅地は芝生や緑に囲まれて公園の様に美しく、どの場所もロケ撮影にピッタリ!

毎日違う個性的な豪邸を借りての撮影は、ここでの暮らしがいかに自然と密着しているかを実感させてくれます。窓からは絵画の様な裏庭の針葉樹だったり、山のシルエットがふわっと浮かんでいたり、あるお宅の裏庭には自然の滝のBGMと滝壺があった!!リスや鹿、アライグマが顔を出したりと、まさにワンダーランド!

市内から車で2時間半程のWhistler(ウィッスラー)と言うスキーリゾートに向かう途中のロケ地では、なんとオルカ(シャチ)の大群に遭遇!

他にもゴンドラライドや、トレイル歩きと何ともカナダらしくちょっぴりバケーション気分になってしまう様なとっても楽しい現場でした。

そんな楽しいロケとは裏腹に(笑)、メイクしたモデルの数は総勢80名!!毎日違うモデル10名の顔を朝晩せっせっと絶え間なくメイクアップ!!

日本のメイク現場と大きく違うのは本当に多種多様のスキンカラーと向き合うこと。白人、黒人、東洋系もいれば中近東も、そしてカナダらしくファーストネーション(先住民)の血が混じったモデルさんも。一つの場所にこんなにも背景と文化が異なる人々が暮らしているのだから、メイク道具も全てのスキンカラーと肌質に対応出来るよう、常に準備万端に道具を揃えておきます。多様性を重んじる国なので思想にだって対応しなければいけません。ビーガンやオーガニックコスメの要望をもらう事も驚きません。

そして撮影クルーもかなりマルチ!!今回はアメリカのクライアントですが、プロダクション&アーティストクルーは、トロント、ニューヨーク、LA、メルボルン、ロンドン、、と世界各地から大集合~~!!ふと気がつけば、日本人&アジア出身のクルーは私一人だけ。

「どこ出身?」とはじめましての挨拶の幅が広い広い!あまりにも日々飛び回って働いているある女性クルーの返答は「THE EARTH!!」(地球出身)だった。笑

住む場所、出身地、人種に縛られる事なく、世界が現場!とはなんて素敵な発想だろう。それぞれのプロフェッショナルが集まって一つの作品に一緒に打ち込む作業は、いつも私に素晴らしい充実感と緊張感を与えてくれる。どんな場所でもどんな要望にもMINAと言うメイクが出せる様に応えていきたい。常にグローバルプレイヤーのメイクアップアーティストでありたいと日々精進していきます。